よく聞く「断捨離」って何?「断捨離」方法とその効果を教えます

「断捨離」が流行っています。
ブログでも体験ブログがいくつもあって、経過や感想がアップされています。
しかし、そもそもどんな意味があるのでしょうか。
具体的な方法や、その効果のほどをまとめてみました。

「断捨離」の意味

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断捨離とは、自分の持ち物を減らして身軽な生活を始めることをいいます。
現在の日本の経済的な発展は、戦後の何もない貧しい暮らしが原点だといいます。
お腹をすかして食べる物もなく情けない思いをした世代が、猛烈に働き、高度成長と相まって今の経済優先の社会を作り上げていったのです。

しかし、その取り組みが行き過ぎ、出世や蓄財だけが人生の目的である人や、モノを捨てられずにゴミ屋敷に生息するようになる人など、心の病がかしこにみられる社会となってしまったのです。
そうした社会のゆがみを修正した方がよい、との思いから、「断捨離」が提唱され始めたのです。

断捨離は「だんしゃり」と発音します。
モノへの執着をやめよう、という取り組みで、一般的な人なら持っているような便利品も処分することで最低限のモノだけで生きていく人が増えています。
別の呼び方では「ミニマリスト(最低限で生きる人の意)」や「ダンシャリアン」などとも表現されることがあります。

収納上手な片付けテクニックも、突き詰めると不要なモノはなくすのがいちばん、という方向に進むもので、収納アイテムから収納テクニック、そして断捨離へと移行していく傾向にあるようです。
きらびやかなモノに囲まれたゴージャスな生き方と対極をなすライフスタイルとも考えられています。
モノや家、お金などへの執着心から解放されることを目ざす人が多いようです。

断捨離を行なう方法

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断捨離は「要る・要らない」を判別して、残す物と処分する物を分けていく作業です。
この「要る・要らない」の判別を最初は緩やかに、そして徐々に厳しくしていくのがミニマリストとしての向上となるのです。

例えば、本棚の本を断捨離するとしましょう。
もう読むこともない、あるいは存在さえ忘れていたような本を処分することから始めます。
次に、しばらくしてから第二段階に進みます。
必要になることはないものの思い出があって名残惜しく思う本を処分します。

さらに次には、必要になりそうな数ページをコピーして残し、本は処分します。
最終的には、もし本をたった一冊しか持ってはいけない、といわれたらこれだけは残すという本だけを数冊残し、残りはすべて処分します。
このように、要らないと判断する基準を徐々に上げていくことで、最終的には「モノがなくても生きていかれるんだ」と達観するのが目標となります。

断捨離で処分する物は捨ててもいいですが、欲しい人にあげる、リサイクルやオークションで売るなど誰かが何かのかたちで活用するかたちのほうが気分よく進みます。
最終的には自分で背負えるバックパックに収まるだけの財産でも生きていかれることに気づくでしょう。
思い出として残しておきたい写真などはパソコンやクラウドサービスへデジタルデータとして保存することで、思い出は大事にしながら断捨離を行なうことができます。

断捨離の効果はいかほどか

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断捨離をスタートさせた直後は、処分するかしないかの判別で大変悩み、疲れます。
モノを処分する自分を責める心と言い訳をする心がせめぎ合うのです。
しかし、この経験をすることはその後断捨離を継続していくためにとても重要です。

なぜかというと、その後何かを買おうと思った時に、処分するかしないかの判別で大変悩み、疲れた自分を思い出すことで、どうしても必要なモノ以外は買わないでおこうと思えるからです。
ここで買ってもしばらくしたらこれを処分するかしないかの判別で大変悩むのであれば、買わないでおこうという心理が働くのです。
こうして断捨離でレベルアップしていくと、必要最低限のモノしか手に入れない、誰かにあげるといわれても欲しくないと思えるようになってきます。

ここまで進歩した人の周囲にはおそらくほとんどモノがないでしょう。
となれば、収納で工夫する必要も整理整頓する時間もいらないことになるのです。
究極のシンプルライフが実現するのです。

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