子どもにお掃除させるためにはどうしたらいいの?

小さな子どもは遊ぶだけ遊んだら、あきてすべてを放ったらかしにするのが普通です。
そのままでは片付けられない大人になってしまう可能性もあるでしょう。
そこで、子どもが自分から進んで片付けをするように仕向けるコツをご紹介しましょう。

片付けに取り組める環境を整える

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まずは子どもたちでも自ら片付けに取り組める環境づくりから始めましょう。
収納するケースや箱を用意して、「これはブロックの箱」、「これはミニカーの箱」と種類別に収納できる環境を整えましょう。
色違いのケースを用意して、「青はブロックの箱」、赤はミニカーの箱」と区別するのもいい方法です。
収納するための箱の置場も、子どもが自分で取り出し、しまえる場所に設置したいものです。
最終的には親が何も言わなくても、親がいなくても片付けるためには、子ども一人で箱を持ちだせる低い場所を整えてあげたいものです。

一回の片付けを少ない量にしておく

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子どもは持続力がありません。
集中力が続かないのに、無理に続けさせようとすると反発して嫌になってしまうのです。
「片付けは嫌なもの、つらいもの」というイメージを植え付けてしまわないように、一回の片付けを少ない量にしておくことがいいでしょう。
少し片付けたら、しばらく遊び、またころ合いをみて整理を促すことができます。

そのうち、少し遊んだら片付けてキレイになったら次の物を出してくる、という取り決めになれるようにしていきましょう。
ひとつを片付けないと次が遊べないなら、がんばる意欲となるのです。

最初は親が率先して、やり方を見せる

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片付けは楽しいとイメージしてもらいたいなら、まずは親が率先して楽しそうに片付けてみましょう。
子どもが見ているだけでも知らんふりして楽しそうに作業をしていると、段々自分もやりたくなってくるものです。
鼻歌などを歌いながらやるのも効果的かもしれません。

ちょっと興味をそそられた子どもは徐々に近づいてきます。
しかし、気付かないふりをして作業を続けます。
子どもが手を出してきたら、共同作業に切り替えます。
子どもの好きな歌を歌いながら楽しくやっていると、それがいい思い出になって翌日もやろうという気になるのです。

うまくいっても、うまくいかなくても誉める

自分が認められている、という意識を持ちながら成長した子どもは自尊心をしっかりと持っていて、進んで物事に取り組みやすくなるものです。
そのためには、子どもをことあるごとに誉めるのが重要です。
整理整頓が得意な子もいれば不得意な子もいますが、どちらも努力していることを誉めたいものです。

つまり、失敗しても誉める、成功しても誉めることで自分を見てくれているし評価してくれている、と実感できるのです。
パパは嬉しいよ!ママは嬉しいよ!と言葉に出して伝えましょう。
そうすることで、感情を言葉で表現するものだということを学ぶのです。

子どもは目に見える成果に動かされるものです。
しかし上手に片付けるとおもちゃは見えなくなり、「整理した」という結果が見えません。
そこで、ハンコを押したりシールを貼ったりという成果表を作り、整理したらひとつ増えることで、成果が目に見えることになるのです。
段々と成果表が埋まっていくと、残りを埋めたいという動機づけが働きがんばれるのです。

子どもに片付けの習慣を身につけさせるのはとても大切です。
モノの整理ができる人は、頭の整理、つまり思考の整理ができる人になります。
問題があっても脇に保留してできることから行なっていく、という方法とれるようになるのです。
また、自分で左右できるものとどうにもならないものを判別して、どうにもならないものは考えないという積極的な思考の型を身につけることができるでしょう。

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